年収の差!凄すぎる!これも人生!
2021/10/16 10:00
「プロ入り=成功」と限らない典型例
PRESIDENT Online
本條 強
『書斎のゴルフ』元編集長、スポーツライター
甲子園ではライバルであった斎藤佑樹投手と田中将大投手は、なぜこれだけ大きな差がついたのか。スポーツライターの本條強さんは「田中は心底プロの野球選手だったが、斎藤はプロになってからもアマチュアの選手だった」という――。
https://president.jp/articles/-/50925
斎藤佑樹と田中将大の大きな差が生まれたワケ
人生は登山に似ている。どんな山を登るか、それは人ぞれぞれだ。ひとつの人生の中にはいろいろな人生も含まれる。例えば野球人生といったものもある。
斎藤佑樹が野球人生を終える。甲子園の山の頂上を登り、東京六大学の山の天辺てっぺんを極めた。その後、プロ野球の高く険しい山を登ろうとしたが、3合目付近で挫折したまま、頂上を見ることなく下山することになった。
甲子園の決勝で斎藤と投げ合った田中将大は甲子園の山を登り切ることはできなかったが、プロに入り、日本一を極めた。その後、大リーグという世界最高峰に挑戦、天辺までは到達できなかったが記憶に残る投球を見せた。今年日本球界に戻ってきて、まだ山登りを続けている。
高校時代の2人はほとんど同じ山の頂にいたにもかかわらず、プロ野球での実績には大きな差が付いてしまった。お互いプロである以上、その差はプロとしての境遇と年俸で見るのが正しい。今シーズン、斎藤の年俸は推定で1250万円、日本ハムの2軍暮らしで一度も1軍のマウンドを踏めなかった。一方の田中は推定年俸9億円、楽天イーグルスの1軍で相応の働きを見せた。年俸でいえば、田中は斎藤の72人分の価値があるということになる。
これほどの差が生じたのは一体何が原因だったのだろうか。
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